Abstract
エレクトログラフ法において妨害イオンの影響をさけるため,支持電解質溶液で局部的にうるおした2×40cmロ紙の一端に,エレクトログラムを線状に印したのち,成分を事実上非破かい的に定性した.通常のエレクトログラフ法では支持電解質溶液を含むロ紙に成分を溶出させるが,ここではアルミニウムセルに支持電解質溶液を入れて陰極とし,試料を陽極として,成分を直接支持電解質溶液中に溶出させることをこころみ,特に合金成分と,溶出を完全にするための支持電解質溶液組成との関係を調べた.