STUDIES ON HETEROGENEITY OF FILLED RUBBER SYSTEMS (PART VI)

Abstract
均一系と仮定した時の網目密度を同一にしたTT系, DPG系NR加硫物について, X線小角散乱, 氷点降下, およびパルスNMRを用い, 形態面, ならびに分子運動面から不均一性を検討し, 架橋は集団的に形成し, その架橋相の径, 相間距離はかなり広い分布をなし, TT系の方が形態的にも, 分子運動的にも不均性が高い. また, 転移領城では分子運動の相関時関は長時間のものと短時間のものとが共存し, 広い分布を持った不均一構造となるが, ガラス領域, ゴム状領域では相関時間は単一の均一系として近似できること, しかし, ゴム状領域では化学シフトの影響により, NMR吸収曲線は Gauss 形と Lorentz 形との中間の形として観測されるなどの結果を得た.