SERUM GAMMA-GLUTAMYL TRANSPEPTIDASE AS A DIAGNOSTIC AID IN THE PERIODIC HEALTH EXAMINATION

Abstract
γ-GTPは肝・胆道疾患の診断酵素として, 近年注目されてきた.著者らは, この酵素の健康診断学的有用性を考慮して, 飲酒歴, 体重などとの関連性および活性値の正常範囲について検討し, 次のごとき成績をえた.1) 血清γ-GTP活性値増加への影響は, 体重に比して飲酒量において大である.2) 事務職場における成人病健診飲酒正常者147例の血清γ-GTP活性値の95%信頼限界は, 102 mU/mlであった.3) また非飲酒正常者70例の血清γ-GTP活性値の99%信頼限界は, 49 mU/mlであった.4) 血清γ-GTP活性値の測定は, 飲酒者の健康状態の把握と指導に関して, 成人病健診の重要項目と考えられる.