New Anger Scintillation Cameras with Improved Count Rate Capability

Abstract
この論文に提案するシンチレーションカメラは, 1Mcps以上の入力パルスを受けつけることができ, しかも低計数率におけるエネルギー分解能および空間分解能の劣化は無視できる。この原理は「可変サンプリング時間法」によるもので, 光電子増倍管からの電流パルスはまず短縮されたのち, サンプルホールド回路をもつゲート積分器によって選択的に積分される。このとき, サンプリングされるまでの積分時間は一定でなく, 後続パルスの到来によって随時短縮される。この方式のカメラの計数率特性の近似式を導出し, その妥当性をモンテカルロ・シミュレーションによって確認した。典型的な設計パラメータを仮定すると, エネルギーウインドウ・フラクションが0.5の場合, 検出される計数率の最高値は420~520kcpsに達することが期待される。