Flow injection analysis for uric acid by the combined use of an immobilized uricase reactor and a peroxidase electrode.

Abstract
固定化酵素を利用した血清および尿中の尿酸のフローインジェクション分析法について検討した。本法はウリカーゼ固定化リアクターにより,尿酸を過酸化水素に変換し,ペルオキシダーゼ電極で最終的にヘキサシアノ鉄(III)酸イオンとして電気化学的に電流測定する方法によるので,測定が低電位(-50mV vs. Ag/AgCl)で行なえる利点がある。 0.2mmo1・dm-3 以上のアスコルビン酸と O.3mmo1・dm-3 以上のシステインが負の誤差を与えた以外,血清や尿中の被酸化性物質は電気化学的に妨害しなかった。ピーク幅は約 30 秒で,毎時 90~120 試料の定量速度で,血清や尿試料を連続定量できた。測定の再現性は相対標準偏差で 1~2% であった。本定量法とウリカーゼ紫外部吸収法による尿中尿酸の定量値を比較したところ,相関係数が 0.995 とよく一致した。