ENDOSCOPIC MANAGEMENT OF POSTERIOR URETHRAL DISRUPTION

Abstract
1972年 Sackes によつて導入された optical internal urethrotomy は前部尿道狭窄に対して優れた成績を得ることが幾多の研究者によつて追試されている. その症例の内には, 少数ではあるが膀胱頚部硬化症及び膜様部狭窄の場合も含まれている. しかし我々の調べた限りでは骨盤骨折を伴う尿道離断症例にの手技を用いた報告はない. 4例の尿道離断及び2例の高度膜様部狭窄の optical internal urethrotomy を施行し, short time の follow-up では4例が good, 2例が suspended であり, その手技の容易さ及び安全性より推奨されるべき手技であることを示した.手技については我々の考案した所謂 interlocking catheter を使用し, これを前部尿道狭窄手術の場合の尿管カテーテルの代用とみなせば後部尿道断裂の場合も容易に手術を完遂し得ることを強調した.