Graft Polymerization of Vinyl Chloride with Preozonized Polyethylene

Abstract
ポリエチレンをオゾン化し,ついで塩化ビニルをグラフト重合させる研究を行なった。用いたポリエチレンは高圧法(HPE) および低圧法(LPE) のもので, フィルム状でオゾン化を行なった。オゾン化によってポリエチレンは酸化をうけて重量を増し,過酸化物を生成する。赤外スペクトルよりカルボニル基およびヒドロペルオキシ基の吸収が観察された。このようにして得られたオゾン化ポリエチレンは比較的高温で塩化ビニルのすぐれた重合開始能をしめし,グラフトポリマーを与えた。97℃ でのグラフト効率はHPEでは9.1%,LPEでは17.8%であった。一般にグラフト効率は重合温度の低下とともに増大した。