A case of lung cancer showing no abnormal chest shadow located peripherally beyond the range of optimal bronchofiberscopic visibility. Diagnosis of localization from analysis of cytological findings.

Abstract
擦過細胞診にて局在部位を同定し得た気管支鏡可視範囲外の胸部X線無所見肺癌を経験したので, 細胞所見と腫瘍の局在部位同定に関して報告する. 症例は60歳, 男性で, 住民検診の喀痰細胞診でClass Vの診断を受け当科紹介となった. 胸部X線写真, 断層撮影, CTでは異常なかった. 気管支鏡可視範囲内にも所見はなかった. 鑑別的気管支全支擦過法を施行し, 病変の部位を右下葉と特定したのち, 末梢を意識した擦過を行い, 右B8末梢からライトグリーン好性の癌細胞の集団が繰り返し出現することを確認し, 右下葉切除を施行した. 病理所見では右B8bii末梢に扁平上皮癌が確認された.