Three-month outcome of ischemic stroke patients admitted within 3 hours-Prospective study using stroke database of Japanese standard stroke registry-

Abstract
目的:超急性期入院虚血性脳血管障害の通常治療による3カ月目の転帰を検討する.方法:発症3時間以内に入院し,通常治療を受けた入院時NIH Stroke scale 5~30の虚血性脳血管障害患者で,脳卒中データベースに登録され,発症後3カ月予後を前向きに追跡調査し得た312例(平均73.5歳)を対象とした.機能予後はmodified Rankin scale(mRS)で評価した.結果:全体では3カ月後mRS0~1群が21%,2~3群が24%,4~5群が44%,死亡が11%であった.重症度別では入院時NIHSSが5~9では3カ月後のmRS0~1が40%,10~14では13.6%,15~20では3.3%,21以上では3.6%とNIHSS15以上では極めて予後不良であった.結論:中等症虚血性脳血管障害患者では超急性期に入院しても,通常治療のみでは社会復帰レベルまで回復する頻度は比較的低いことが示された.