Determination of trace amounts of selenium in water by GF-AAS after Cu-DDTC coprecipitation-dissolution in ethyl acetate.

Abstract
銅-DDTC錯体と共沈したのち, 酢酸エチルに溶解させる前濃縮法を用いて, 水中の微量のセレンを黒鉛炉原子吸光により分析する方法について検討した.4gの臭化カリウムを加えた検水100mlを0.75N塩酸酸性にし, オートクレープ (121℃, 20min) 中で加熱後, 室温まで冷却する.10%酢酸ナトリウム緩衝液5ml及び2.4mgのCu (II) を添加し, pHを3.5に調整したのち2%DDTC溶液10mlを添加してセレンを共沈させた.メンブランフィルターでろ過し, 25mlの酢酸エチルに沈殿を溶解させた後, 黒鉛炉原子吸光分析を行った.本方法の検出限界は47ng, 定量下限は157ngであった.本法を工場排水中のセレンの分析に適用した結果, JIS法による結果とよく一致した.